2016年(平成28年度)第二種電気工事士技能試験No.6の複線図
2016年(平成28年度)第二種電気工事士技能試験No.6の複線図を覚えよう
No.6は「3路スイッチ」とメタルラス壁を通すと想定した「バインド線と防護管」がポイントになります。3路スイッチは単線図を複線図にする練習ページで説明していますので参考にしてみてください。
メタルラス壁って何?
メタルラス壁とは、壁のモルタルなどの下地の強度を増すために、網状になった金属製のメタルを使った壁になります。金属製なのでケーブルがむき出しになってしまうと漏電(して感電)の危険性があるために、メタルラスを通る部分のケーブルは防護管で保護する必要があります。
メタルラスは下のようなやつです。見たことある方も多いのではないでしょうか?
実際の試験ではメタルラス線は配布されないので、メタルラス壁を通すと仮定した作業になります。何となくイメージができたところで、no.6の単線図を複線図に変えてみましょう。
まずは接地側の白から。コンセントと引っ掛けシーリングにつなげます。
次に非接地側の黒。電源に近い方のジョイントボックスを通して3路スイッチの0番端子とコンセントにつなげます。
3路スイッチの1番と3番は何も考えずにそれぞれつなげます。1番と3番、3番と1番をつなげても問題ありません。ジョイントボックスのおのおのに結線する必要がありますよ。
残りの左側の3路スイッチ0番と引っ掛けシーリング2つを結線して終了です。2つの引っ掛けシーリングには同じ「イ」の記載があるので3路スイッチでon・offすると2つの引っ掛けシーリング両方がon・offすることになります。
ご覧のようにno.6は単線図を複線図にするのは簡単です。ただ、メタルラス壁があるので実際の技能試験ではバインド線と防護管の作業が発生します。この作業もケーブルを通して防護管の両端をバインド線で止めるだけなので簡単です。
でも、バインド線を使って防護管を止めるには、バインド線をケーブルに2周以上巻きつける必要があり、かつ、バインド線同士を2回以上(4個以上のねじり)ねじって、ゆるんでいない事が必須です。これがきちんとできていないと軽欠陥、場合によっては重大欠陥になりうることがあるようですので油断しないで1個1個確実に覚えていきましょう。
実際の試験では多少の緊張があるはずですので、防護管を通さずに先に引っ掛けシーリングを付けてしまうミスもありえます。修正する時間、落ち着いて見直しする時間があると心にゆとりを持って作業できますので、制限時間は40分ですが練習では最終的に30分で終わることができるようにしておいた方が良いですよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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