単線図を複線図にするコツを練習問題で学ぼう
単線図を複線図にする書き方でポイントを3つお話ししました。
もう一度復習すると、
- 電灯やコンセントを接地側(白○)とつなぐ
- コンセントやスイッチを非接地側(黒●)とつなぐ
- 残っている片方をつなぐ
でしたよね。
では次に3路スイッチと4路スイッチを見てみましょう。
3路スイッチ・4路スイッチの基本的な考え方
3路スイッチにしろ4路スイッチにしろ考え方は単極スイッチと同じです。
どういうことだ?と思ったでしょうから簡単に解説しましょう。
単極スイッチとは配線図では●で表されているやつです。
単極スイッチの片方は電源の非接地側につながって、もう一方は電灯につなぎますよね。
さて、3路スイッチはスイッチ自体は2つ必要になります。1個だけってことはありえません。
単線図から複線図にするとこうなります。
内側4つは自動的につなげてしまいましょう。3路スイッチにしろ、4路スイッチにしろ注目すべきは外側のみです。内側は何も考えずにつなげてかまいません。外側以外はつなぎ方は下の緑破線を参考にしてください。
ここで、外側に注目してみましょう。
外側の◯(白丸)を単極スイッチと見立てると、さきほど単極スイッチでやった通り、片方は電源の非接地側・もう片方を電灯につなげましたよね?
ということで、例えばこんな配線図があったとします。
白線からつなげます。
黒線をつなぎます。
3路スイッチの内側をつないじゃいましょう。
最後に残りをつなげて完成です。
何となくわかりましたでしょうか?
ということで、同じように4路スイッチについても見てみましょう。
4路スイッチは3個のスイッチが必要になります。単線図から複線図にするとこうなります。
内側8個は自動的につなげてしまいましょう。
ここで、3路スイッチ同様に外側に注目してみましょう。
外側の◯(白丸)を単極スイッチと見立てると、さきほど単極スイッチ・3路スイッチでやった通り、片方は電源の非接地側・もう片方を電灯につなげますよ。
さて、こんな単線図があったとします。
接地側の白線をつなぎます。
つづけて非接地側の黒線をつなぎます。
内側8個は自動的につなげちゃいましょう。緑破線のところです。
最後に残りをつなげましょう。
3路スイッチも4路スイッチもそんなに難しくないことがわかったはずです。3路スイッチと4路スイッチの両方とも技能試験の課題の中に含まれています。力試しに実際の技能試験を複線図してみましょう。
⇒3路スイッチの課題の29年度No6をやってみる
⇒4路スイッチの課題の29年度No7をやってみる
まとめ
いかがでしたでしょうか?
単線図を複線図にする方法が少しは理解できたのではないでしょうか?
「白線⇒黒線⇒残り」の順番で書けば複線図を書くことができるようになります。
ある程度複線図を理解したら、実際の課題に取り掛かったほうが良いですよ!実際の課題の複線図はちょっと特殊ですので早めに慣れておいたほうが良いでしょう。
⇒29年度の課題に挑戦してみる
まだよくわからない人は⇒単線図を複線図にする書き方へ
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